【EPS化された様式を、科研費マクロに取り込む方法】
2000.10.7
科研費マクロ・サポートグループ一同
ここでは、学振や文部省が公開しているPDF形式の様式をそのまま取り込み、
記入部分だけを科研費マクロで出力する方法について説明します。尚、これに
は、日本語PostScriptが表示もしくは印字出来る環境が必須ですので、それ以
外の環境には対応しておりませんので、ご注意下さい。
まず、PDF形式のままではTeXに取り込めませんので、EPS形式に変換します。
これにはAdobe Acrobatが必要です。もしくは、最寄りのFTPサーバを利用する
という手もあります。FTPサーバに関しては、readme.1stにある関連ホームペ
ージを参照して下さい。
(学振に問い合わせた所、様式の寸法が寸分違わぬ物であるならば、形式の変
換や、FTPサーバでの再配布には何の問題もないとのことでした。)
Adobe Acrobat によるEPSファイルの作成方法(MacOS, Windows 共通):
(1) 申請したい種目のPDFを Acrobat で開きます。
(2) 「ファイル」メニューの「書き出し」から、「PostScriptまたはEPS...」
を選びます。
(3) 「(ファイル)フォーマット」を「EPS」にして「保存」して下さい。
このとき、「全ページ」を選んでおくとAcrobatは、自動的にページ番号
を付けて、一気に全頁分のファイルを作成してくれます。
また環境に応じて必要なら適宜「フォントの埋め込み」や「TrueTypeから
Type1に変換」、「ASCII」などのオプションを有効にしておいて下さい。
特に、作成したEPSを他のOS上へ転送して利用する場合には、「ASCII」で
作成し、TEXT ファイルとして(改行コードに注意して)転送しておくのが
無難です。
(4) ファイル名は、下のルールに従って付けます。但し、頁番号は自動的に付
きますので指定しなくて結構です。例えば基盤AB一般なら、「kABi.eps」
と指定すれば、1頁目が「kABi_01.eps」として保存されます。
(種目) 接頭詞 (頁番号) 接尾詞
特定 ttA _?? .eps
特定概要 ttAg _? .eps
特定組織表 ttAs .eps
基盤AB一般 kABi _?? .eps
基盤C一般 kCi _? .eps
基盤AB展開 kABt _?? .eps
基盤C企画 kCk _? .eps
萌芽 h _? .eps
奨励A sA _? .eps
出来たファイルは、macro/の下のeps/の中に入れて下さい。
src.texの中で、\本番用 と \PS色帯出力 の二つを同時に選択すると、様式に
はEPSのデータが、記入内容にはTeXの出力が使用されます。尚、処理系によっ
て、プリンタドライバのspecial命令への対応が異なりますので、上手く行か
ない場合は、\DVIPRT を選択してみて下さい。また、プレビューは出来なくて
も、印字は出来る場合もあります。
(注意1)この方法が使えるかどうかは、お使いのコンピューター環境に強く
依存しています。なるべく多くの方が使える様に配慮したつもりではあります
が、必ずしも上手く行くとは限りません。この方法の使用に際しては、この点
御了承下さい。
(注意2)Acrobat以外のソフトウエアでEPSを作成する方法(プリンタドライ
バを含む)は、サポート外です。科研費マクロ・サポートグループにお問い合
わせにならないでください。当該ソフトウエアのマニュアルやOSのマニュアル
をお調べください。環境の違いで、科研費マクロでの使用に耐えるEPSを生成
出来ないことがあります。
以上
nomura@cc.kshosen.ac.jp